韓国の平和教育NPO・ピースモモのワークショップを開催!

2月、お隣の国・韓国からすばらしいゲストをお招きし、日本の教育者の皆さんに心からおすすめしたいワークショップを開くことになりました!
そのゲストとは、NPO「ピースモモ」のムン・アヨンさんと、イ・デフンさん。お二人とも理論と実践を兼ね備えた《平和教育》のスペシャリストです。

平和教育に《    》をつけたのは、おそらく日本で従来イメージされる平和教育とはかなり違っているから。

おそらく日本の多くの方がイメージする平和教育は「戦争体験を聞く」「歴史を学ぶ」といった座学的な学びや、「思いやりの心が大事」というような教訓的な話かもしれません。(※もちろんそれも大切です)

ですが、ピースモモの実践する《平和教育》とは、社会のさまざまなところに存在している『暴力の構造』に目を向け、水平な関係性における「学び合い」を通して、その構造を取り除いていこうというもので、体験型・参加型・対話型で行われます。

昨年度3月に初めて招聘ワークショップを行いましたが、非常に好評で、「もっとピースモモから学びたい」という声が多数あり、再び招聘ワークショップを計画しました!本当に貴重な機会です。どうぞお見逃しなく!

こんな方におすすめです!

・平和教育は大切だと思うけれど、今のやり方に限界を感じる
・現実の社会が抱えている問題を学ぶ機会をつくりたいが、やり方が分からない
・とにかく良質なワークショップを受けたい
・一人ひとりの思いや力を引き出すファシリテーションを学びたい

平和教育NPO『ピースモモ』とは?

下記のP・E・A・C・Eペタゴジーをもとにワークショップを独自に開発し、教育者の教育(教員向け研修など)、子どもたちの教育、平和教育ファシリテーター養成プログラムを実施する他、平和教育者ネットワークづくりや、平和教育分野の研究・調査等も行っています。提供するアクティビティやワークショップを通して参加者は、他者の考えに触れたり、一市民として自分の社会における役割を考えたりする機会を得ることになります。「平和の感受性」を育てることによって、社会・世界の変容を起こすことを目指して活動をしています。

平和教育を担うファシリテーターを養成する講座は毎年開催しており、これまで多くの修了者を輩出。若いメンバーが中心となり、国内のみならず国際的なネットワークを持ってエネルギッシュに活動しているピースモモは、韓国の中でも大きな存在感と影響力を持つNPOの一つです。



独自のメソッド「P・E・A・C・Eペダゴジー」

ピースモモの《平和教育》は以下のようなコンセプトをもとに開発・展開されています。

P articipatory:参加して学ぶこと
E xchange:交流して学ぶこと
A rtistic-Cultural:芸術的・文化的に学ぶこと
C ritical-Creative:クリティカル・創造的に学ぶこと
E stranging::慣れたものを違う視点で捉え直すこと


「教えるー教わる」という垂直な関係を前提としたレクチャーではなく、参加と交流を通して、「みんな(モドゥ)がみんな(モドゥ)から学ぶ」平和教育。それがピースモモが取り組んでいることです。

※ウェブサイト(韓国語):https://peacemomo.org/
※ウェブサイト(英語):https://peacemomo.org/english
※ピースモモの取り組み紹介記事(日本語): http://tinyurl.com/yrrtdtos 

本ワークショップの概要

日時:2025年2月22日(土)10:30〜17:30 / 23日(日)10:30〜17:30
会場:ドルトン東京学園 中等部・高等部
〒182-0004    東京都調布市入間町二丁目28番20
https://www.daltontokyo.ed.jp/access/ 
参加費:23,000円〜(参加人数や条件により異なります。詳しくは本記事最下部の料金表をご覧ください)
定員:30名(先着順・早割あり)
言語:ワークショップは英語・韓国語で行いますが、日本語通訳が入ります。

ゲストファシリテーター

今回特別に韓国から、ピースモモ代表のムン・アヨンさん、そしてピースモモ創設メンバーでもあるイ・デフンさんをお招きし、ワークショップを行っていただきます。

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ムン・アヨン(문아영)さん(写真・左)

ピースモモ創設メンバー・代表
コスタリカの国連平和大学(UPEACE)にて平和教育学修士号取得。小学校教員として韓国国内の学校に務めた後、ユネスコアジア太平洋国際理解教育センターのジュニアプログラムスペシャリストとして勤務。入試中心の教育現場に失望する中で平和教育というテーマに出会い2012年にピースモモを設立。以来、人々の「学び合い」の経験の場を多く作り提供してきている。 ファシリテーションのプロフェッショナルとして、多数のワークショップをリードするだけでなく、国際会議にも韓国代表として多数登壇する他、軍備統制・軍縮を研究するストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の年鑑を韓国語に翻訳・要約する作業や、韓国教育庁の諮問委員会メンバーも兼任するなど、幅広い層の人々の厚い信頼を得ながら携わっている活動は多岐にわたる。


イ・デフン(이대훈)さん(写真・右)

ピースモモ創設メンバー・平和/教育研究所(TEPI※)所長
平和教育の研究者であり、アクティビストでもある。イギリス・ブラッドフォード大学にて平和構築専攻修士取得。ソウル市内の大学教授、ARENA (新しい選択肢のためのアジア地域交流、アジア全体) の事務局長、韓国平和軍縮センターの所長などを歴任。ユネスコの教師研修ワークショップの促進にも積極的に関わる。2012 年からは、ピースモモの創設に参画し、韓国の学校教師と平和活動家に新しい学習者志向の教育原則に基づいた平和教育研修を提供している。
(※TEPIはピースモモの中にある平和教育研究のセクション)


2日間のプログラム(現時点での予定 / 調整中)

●1日目(2月22日|土)
1. 「教えない平和教育」とは何? お互いに学ぶことはどのように可能か
2. 学び合う教師/ファシリテーターの役割とは?
3. 平和教育で権力を扱う理由とは?〜 権力と暴力はどのようにつながっているのか〜
4. 暴力は日常と社会の中にどのように埋め込まれ、作用しているか

●2日目(2月23日|日)
5. 世界にある戦争、暴力、差別、分断を考える
6. 日本社会の中にある暴力、差別、分断を考える
7. ピースモモが目指す「平和コモンズ」とは? 
8. 平和コモンズを実現する教育とは?〜今ここで何ができるか〜

過去ワークショップ参加者限定セッションを実施!

前回(2024年3月実施)のワークショップにご参加いただいた方に向けた限定セッションを両日朝9:00〜10:00で実施します。この限定セッションでは、ワークショップ本体の内容について、ファシリテーター側の視点でゲストのお二人に解説・ポイントガイドしてもらい、ピースモモの平和教育プログラムを実施するにあってのポイント・肝を学びます。その視点を持った状態でワークショップを体験することで去年とは異なる学びになるはずです。※ワークショップ本体の内容は、昨年度と概ね同様です。

※2025年度は、日本でピースモモのワークショップを実施していきたい方たちに向けたセミクローズドのオンラインセッションシリーズ(特に関心の高い方たちに絞った連続学習会)を開催予定です。そちらに関心のある方はこちらの限定セッションになるべくご参加ください。

企画・コーディネート

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●石原光夏 / Mika Ishihara(写真・左)

立命館アジア太平洋大学卒。高校時代をカナダで過ごした経験から、人の自己形成に大きく関わる教育に興味を持ち、さらに大学での平和学の授業に大きな影響を受ける。どのような教育をすることが社会の平和に繋がるのかを模索する中で、大学卒業後はPEACEMOMOの初インターンとして9か月間ソウルに学びに行く。帰国後は認定こども園にて保育職員として勤務した後、現在は児童指導員として民間企業に勤めながら発達が気になる子どもと保護者の支援に携わる。本職の傍ら、地域子育て支援センター主催のプレ親向けオンラインコミュニティ運営にも関わっている。Demo主催のEDUTRIPには過去にデンマーク・オランダ・フィンランド・韓国に企画・通訳スタッフとして同行。


武田緑 / Midori Takeda (写真・中央)

教育ファシリテーター / 学校DE&Iアドバイザー
NPO法人School Voice Project 理事・事務局長
民主的でインクルーシブな学校を目指して、教職員研修の企画や請負、現場の課題解決のための伴走サポート、教材やツールの開発・提案、キャンペーンづくりなどに取り組んでいる。これまでに国内外の教育視察企画を多数実施。日本の教育システムや最新の動向に関しても詳しい。教育コーディネーターとして教育課題の解決や、よりよい教育を創造を目指して多岐にわたって活動。訪れた国は60カ国以上。著書に『読んで旅する世界と日本の色とりどりの教育』(教育開発研究所)がある。


●曺 美樹 / Cho Misu(写真・右)

東京生まれ。国際交流NGOピースボートのスタッフとして従事後、2013年より韓国の聖公会大学大学院でアジアNGO学を学ぶ。その後、日韓の市民社会をつなぐ交流・教育プログラムのコーディネーターや通訳として活動する傍ら、韓国の市民団体で平和教育などに携わる。現在、韓国の新聞翻訳、KBSワールドラジオ日本語放送「金曜ステーション」のパーソナリティとしても活動中。

参加費・各種割引について

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※今回は段階型の参加費設定とさせていただきます。もっとも参加費が安くなる26-30人の場合の金額をオンライン決済させていただき、もしその人数に満たなかった場合は当日現金で追加徴収させていただきます。
※韓国からの渡航費や日本での滞在費・正当な対価をお支払いするために必要な経費です。
※昼食代は含まれていません。各自ご持参いただくか休憩時間に外で食べて来ていただくかたちになります。
※キャンセルの場合は、決済手数料を除いて返金することになります。予めご了承ください。

【早割について】
・早割の締切は1月31日(金)23:59です。

【学生割について】
・2024年度現在、学生の方が対象です。(大学院生も含む。高校生等も歓迎です)

【エンタクメンバー割について】
・「エンタク」は、本企画の協力団体であるNPO法人School Voice Project が運営している現職教職員、元教職員の方、学校を応援したい!という市民の方を対象としたオンラインコミュニティです。すでにメンバーの方はこちらの割引が適用されます。また、趣旨や注意事項等をご確認のうえ、今回のワークショップにあたってご入会いただいた方も、対象となります(ただし、こちらのお申込より前にエンタクにご入会ください)。➡︎ 入会登録はこちら

【過去ワークショップ参加者割について】
・昨年度(2024年3月)のワークショップに参加いただいた方は割引対象になります。

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主催:ピースモモ日本招聘ワークショップ実行委員会
協力:NPO法人School Voice Project