竹端寛『能力主義をケアでほぐす』(晶文社、2025年)を読みます。

能力主義のしがらみからいかに抜け出すか?
ケアから考える 家族、学校、社会、制度、そして資本主義。

音読しません。読んできてください。次は「第2章」です。

苫野一徳オンラインゼミの仲間だった自由学園の大石健斗さんと「教育とケアの読書会」を長らく続けてきました。今回はエンタクの方にも開いてみます。よろしければご参加ください。

【目次】

第1章    能力主義のなにが問題なのか?
学力偏重は「やめたくてもやめられない」アディクション
能力主義をいかに相対化するか
あなたはそのままで生きていい
信頼関係の基本はただ話を聞くこと

第2章    ケアについて考える
「弱さ」を基軸とした強いつながり
「交換」から「使用」への価値転換
ケアの世界は「巻き込まれてなんぼ」
「無力さ」でつながり直す面白さ
「決められた道」の外にある想像・創造力


第3章    家族がチームであること
第一優先は家族、第二優先が仕事
お父さん「も」支える言葉
家族丸抱えと社会的ネグレクト
子どもを中心にする視点
ケアを軸にした社会をどう生み出すか
「まっすぐなキュウリ」こそいびつなのだ


第4章    学校・制度・資本主義
資本主義経済の裏で隠されているもの
「平均の論理」は「社会的排除の論理」
「学力工場」と偏差値序列
チームがあれば孤独は乗り越えられる
隷従しない勇気と決意
シンバル猿にならないために
ゆたかなチームで生きていく