※10月7日の予定でしたが、諸事情により11月4日に延期になりました※
今年8月、富山県の公立小学校教員で、NPO法人School Voice Projectの理事でもある能澤英樹さんの新著が出ました。能澤さんは「課題ボード」という教具を活用した授業実践について明治図書から本が出ている実践家でもありますが、2016年からは県の教職員組合の専従となられ、過労死事案に関わり(先日8月に勝訴...!)、記者会見などを活用しながら働き方改革の推進に取り組んできた方です。
この本『先生2.0』は今の学校で何が起こっているのか、なぜその問題が起こっているのか、どう解決していくのか、かなり広範に論点が整理され、能澤さんの考えがまとめられています。
NPO法人School Voice Projectでは、この本を題材に「今の学校の姿」について、そして、未来の学校が子どもも大人もしあわせな場になっていくための方策について、みんなで語り合う"オンライン読書会"を企画しました。
当日は著者の能澤さんも参加してくださる予定です。ぜひ気軽にご参加ください。
◎読書会概要
・日時:11月4日(土)10:30〜12:00
・場所:オンライン(zoom)
・参加費:1000円 (エンタクメンバーは無料)
・参加条件:
本をお手元にご用意できる方ならどなたでも。教員や学校関係者に限りません。
※読書会までに読了してくださればベストですが、未読でも構いません。
・参加方法:こちらのページから事前にお申込ください。
◎今回みんなで読む本『先生2.0』とは?
「このままでは立ち行かない!」と積み重ねた活動と、統計データなど豊富な資料に裏付けされた確かな現状認識をもとに、 解像度高くこれからの学校・教員・子ども・学びの姿を描く。教員の働き方改革、学校のアップデートをリアルなものにするために、全教育関係者必読の一冊。
-もくじ-
序章
第Ⅰ章 学校と子どもたちの姿
1 学校の姿
(1)学校という「特殊」な施設
(2)ブラックボックスの中の教員の姿
2 ここ30年間で起きた学校の変質
(1)学校の変質を理解するための6つのキーワード
(2)学校に何が起こったのか
3 子どもたちの姿
(1)見えない未来に向かって歩く子どもたち
(2)学力
(3)満足度・幸福度・自己肯定感
(4)涙を流す子どもたち
(5)教育の「ラストワンマイル」
第Ⅱ章 論点整理
1 制度はどうなっているのか
(1)学校は何を教えるところか
(2)「非認知能力」「思い出」という副産物
(3)教員は聖職者なのか
(4)教員の職務は何か
(5)時間外在校等時間の「上限規則」
2 「自由」と「平等」の二律背反
(1)地殻変動と激震
(2)「自由」と「平等」のどちらに舵を切るのか
第Ⅲ章 未来の学校を描く
1 教員の多忙を解決する
(1)「年間360時間」でできることは何か
(2)学校行事と部活動の適正値
(3)削減のデメリット
2 撤退戦のすすめ方
(1)SOSを出す(関係者を主体者にする)
(2)重点策を打ち出す
(3)子どもたちの声を聞く
(4)行政を動かす
3 子どもたちの学びの質を変える
(1)豊かな学び
(2)ランク付けをやめる
(3)受験勉強は家庭学習に
(4)軸足は「自由」
(5)子どもの問題行動や不適応に向き合う
4 仕事の「質」を変える
(1)準備時間と共有
(2) 脱・スーパー教員
(3)「学校2・0」「先生2・0」にアップデートする
終章 ぼくたちは無力じゃない