子どもと関わる人のための「アサーション」入門
〜自分も相手も大事にするコミュニケーションを学ぼう #1
「本当はこう言いたいけれど、角が立ちそうで言えない…」
「自分の意見を通したくて、ついきつい言い方をしてしまった...」
コミュニケーションにおいて、相手を優先しすぎて自分を抑えたり、逆に自分を優先しすぎて相手を傷つけてしまう経験は、子どもたちの間にも、私たち大人にもよくあることではないでしょうか。
『アサーション』とは、「自分も大事にしながら相手も大事にする」関わり方のこと。自他尊重のコミュニケーション、人権尊重のためのスキルです。人と人とが関わる場での心理的な安全性を高め、人権侵害を予防し、自他のエンパワメントにもつながります。
今回のオンライン講座では、ファシリテーターの栗本敦子さんとともに、教育や子育てなど子どもに関わる人のためのアサーションを3回にわたって体験的に学びます。
こんな方におすすめです!
⚫︎クラスづくりや学級経営で、人間関係のトラブルに悩んでいる先生
⚫︎子どもとの関わりで「叱るか我慢するか」しかなく困っている保護者の方
⚫︎同僚や保護者との関係にストレスを感じている教育関係者
⚫︎家庭で子どもやパートナーとの関係をよりよくしたい保護者
⚫︎子どもに「自分も相手も大切にする方法」を身につけてほしいと思っている方
日程・時間
※全3回・オンライン
第1回 11月7日(金)20:30–22:00
第2回 11月14日(金)20:00–21:30
第3回 11月21日(金)20:00–21:30
ナビゲーター
栗本敦子さん(ファシリテーター)
Facilitator’s LABO(えふぇらぼ)主宰。ファシリテーターとして、行政・企業などの人権・ハラスメント研修や、市民講座の講師をつとめる。高校・短大・大学ではジェンダーやダイバーシティ関連の講座を担当。
著書に、『人権学習』シリーズ(大阪府府民文化部人権室)、『やってみよう!人権・部落問題プログラム―行動につながる参加型学習』(解放出版社)、『これからの社会を生きていくための人権リテラシー』(北樹出版)などがある。
第1回 :「アサーション」ってなに? ← 今回!
ふだんのコミュニケーションで大切にしていることはなんですか?自分も相手も大事にするってどういうことでしょう?“人間関係がうまくいくテクニック”“うまく伝えるコツ”とはちょっとちがう、アサーションの考え方を紹介します。
【ワークとレクチャー】
・アサーションの基本にあるもの
・自分のパターンをふりかえる
【キーワード】
権利、尊重、バウンダリー(境界線)
第2回:こんなとき、アサーションなら?
たとえばカフェでオーダーと違うものがきたとき。待ち合わせに相手が遅れてきたとき。あなたならどうしますか? アサーションの基本にあるのは感情。「どう感じているか」をつかむのは意外と難しかったりします。それぞれの感じ方を出し合いながら、自分の気持ちを確かめます。
【ワークとレクチャー】
・感情の取り扱い
・具体的場面で考える
【キーワード】
感情、非合理的思い込み、多様性
第3回:アサーションをやってみよう!
アサーションには正解はありません。考えてみたメッセージを実際に声に出してみると、どんな感覚になるでしょうか。自分にとって過不足のない表現を試してみます。そして、コミュニケーションだけでなく、ふだんの人間関係を尊重しあうものにしていくヒントをつかみます。
【ワークとレクチャー】
・チャレンジしたい場面を選ぶ
・日常にいかす工夫
【キーワード】
Iメッセージ、言語と非言語、力関係