多様な背景や特性をもつ子どもたちが学校で混ざり合いながら育つことは、共に生きる社会をつくっていくための原体験にもなります。しかし実際には、不登校の子どもたちも、特別支援学級や特別支援学校で学ぶ子どもたちも増え続けており、残念ながら今の学校教育はマイノリティを含む多様な子どもたちを包摂できているとは言いづらい状況があります。

「民主的でインクルーシブな学校」「子どもも大人も幸せな学校」をビジョンに掲げているNPO法人School Voice Projectは、2024年度、ソーシャルジャスティス基金の助成を受け、現場の教職員と外部の支援団体が協力し、マイノリティの子どもたちを含む「すべての子どもたちを包摂する学校づくり」を推進するための施策を検討し、提言化する取り組みを進めてきました。今後は、実際にロビイング活動を展開すると共に、学校で現場の教職員がDE&Iの取り組みも進めていく支援プロジェクト『エンジン※1』にも乗り出します。

本企画では「マイノリティを含むすべての子を包摂する学校って?」をテーマに、現場をよく知る教職員とマイノリティの子どもたちの置かれている状況をよく知る当事者団体・支援団体の方の対談を通して、

☑︎ 当事者の子どもたちは学校のどんなところで困っているのか
☑︎ 学校にどんなバリアがあるのか(=どんな"今のふつう"が障壁なのか)
☑︎ どう変えたらよりインクルーシブになるのか(=よりよいアップデートの具体的な手立て)


を考え、模索していきます。

アーカイブ視聴いただけますが、可能な方は、ぜひぜひリアルタイムでご視聴いただき、コメントや質問もしてくださると嬉しいです。(全部は無理かもしれませんが、なるべくコメントや質問を拾いながら話をしたいと思います)

今回お話しする人

Guest:金光敏さん

外国人の子ども若者の支援グループ「子どもの夢応援ネットワーク」世話人。

1971年大阪市生まれ、在日コリアン三世。大阪市立大学大学院修了、常磐会学園大学兼任講師/四天王寺大学、大阪千代田短期大学非常勤講師。学校法人白頭学院建国幼小中高等学校•副理事長、NPO法人コレジオ・サンタナ理事。社会教育士/防災士、学校支援/教育コーディネーターなど。


聞き手:武田緑

NPO法人School Voice Project(SVP)理事・事務局長

民主的でインクルーシブな学校教育の実現のためには現場の教職員のエンパワメントが必要との思いから、SVPの立ち上げを呼びかけた。その他、フリーランスで多様性を受けとめる学校づくりにのための教職員研修などを行っている。


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※1『エンジン』って?

教職員のボトムアップで変化を生み出すコミュニティ型プロジェクト。全国各地の教職員がオンラインで集い、それぞれのテーマ・目標を立て、およそ100日間の期間集中で、自身の職場で"マイプロジェクト"に取り組むというものです。期間内は、日常的にオンラインコミュニティ内で交流・相談し合ったり、定期的にオンラインで「振り返り&作戦会議」を実施して学び合い、モチベーションを保ちながら、足元の教室や学校の変化に届くアクションを模索していきます。学校をボトムアップでよりよくしていくために必要な場だと思い、スタートします。

初回は「0期」として、参加メンバーの皆さんからのフィードバックを反映して、『エンジン』の運営方法をブラッシュアップし、プロジェクトスキームを固める機会としたいと考えています。(そのためクラウドファンディングをして参加費を抑えて実施)。
そして現在、ともに歩んでくれる仲間=参加者を鋭意募集中です。


プログラム自体は4月末スタートなので、きっとみなさん本格的に検討できるのは3月に入る頃なのではないかと思います。なので、気の早い話かもしれないのですが、来年度に向けたプランニングに加味してもらえたらと思います!

現在クラウドファンディングも実施中!

今回参加する方向けの豪華オプションがリターンになっています!
今回は参加しないという方もぜひ応援・ご支援いただけたら嬉しいです。

主催団体:

NPO法人School Voice Project / スクール・ボイス・プロジェクト
「学校現場の声を見える化し、対話の文化をつくる」をミッションに、100名を越える現職・元教職員メンバーの参画によってスタート。一人ひとりの教職員が日々働きながら感じ考えていること=「学校現場の声」を見える化し、課題解決へとつなげるための組みとして、WEBアンケートサイト「フキダシ」・WEBメディア「メガホン」・オンラインコミュニティ「エンタク」の運営、さらに政策提言・ロビイングにも取り組んでいます。https://school-voice-pj.org