こちらのスタディツアーはDemoが企画・(株)豊田旅行が主催するものです。
NPO法人School Voice Project は主に広報面で協力しています。
※エンタクメンバー、フキダシ登録者の方にはお得な割引があります。
※詳細・申込は最下部のリンクから別ページに飛んでください。
大学までの教育費が無償であることや生涯学習の充実などで知られる北欧ですが、その中でもデンマークは独自の歴史と文化を持ち「Folke Oplysning)と呼ばれる民衆教育の伝統がある国。その幸福度の高さでも注目されています。昨今のグローバル競争が激しさを増す世界状況の中でも、子どもたちのWell-being(幸福)を重視した非競争的な教育が根付き、またさまざまな課題はありつつも、「みんなで一緒に生きてく」ことが大事にされている社会です。また、立ち止まって人生を考えるための機会が大切にされているのも特徴です。義務教育期間の後期に寮生活をしながら学ぶ「エフタースコーレ」や、18歳以上の国民の生涯にわたって開かれているフォルケホイスコーレは、知識やスキルよりも、人とのつながりの中で自分自身の生き方や、社会・世界を見つめる時間を得られる場所になっています。
これからの教育の”理想”を描いていくときに、自分の「当たり前」を一度離れ、異なる文化や価値観・現場に触れることはきっと役に立ちます。実際に足を運び、人や場所と出会い、心とからだと頭の全部で、一緒に学んで見ませんか? ご参加をお待ちしています。
●しあわせな子ども時代を支える「義務教育学校」
10年間の公立義務教育学校、フォルケスコーレ。デンマークでは義務教育学校には必ず学童保育所が併設され、ペダゴーと呼ばれる放課後活動を担う生活支援員が、子どもたちの生活面だけでなく、授業内支援も担当しています。
●自分と社会を見つめ、ゆたかにする場所・生のための学校「フォルケホイスコーレ」
デンマーク教育の父・グルントヴィの提唱で北欧に広がった、18歳以上なら誰でも入学できる成人のための「民衆の大学」。デンマーク全土に70校ほど存在しています。試験もなく資格付与もないこの学校に、学生たちはまさに「学ぶことそのもの」を目的に入学し、寮生活を共にして対話を重ねながら、自分を知り、社会を考え、共に生きることを学びます。デンマークの民主主義を育て、支えてきた独自の教育機関です。
●義務教育の最後の1年を過ごす全寮制の学校「エフタースコーレ」
フォルケホイスコーレのジュニア版とも言える、”立ち止まり”の学びの場。こちらも寮での共同生活が学びの土台。思春期に親元を離れて、同世代の若者同士で生活を共にすることで、大きく成長すると言われています。子どもたちの自主性を尊重し、体験と対話を重視する教育が行われています。
●若者たちの余暇活動を支える「ユースセンター」
すべての若者に開かれた余暇活動の場。ビリヤード、バンド、ダンス、スケートボード、各種スポーツなどができる設備があり、パーティや勉強会などの企画も可能。若者たちがやりたいことを実現できる場所です。
●情報と文化へのアクセスを保障する「公共図書館」
北欧の国々の人たちは、余暇の時間を大事にします。民衆教育という考え方があり、市民が自らの意思で学びたいことにアクセスできる環境が大切に育まれています。「図書館」もその1つ。デンマークの公共図書館は幼稚園や学校と連携を取りながら子どものさまざまな学びの機会を支援しています。幼い子どもたちから成人まで、生活に根ざしたデモクラシーを感じられるさまざまな取り組みがおこなわれています。
●観光やフリータイムも楽しめます!
コペンハーゲンは、デザインとサステナビリティが息づく街。自転車が主役の街並みをのんびり散策すれば、コンパクトな中心部の魅力がぎゅっと詰まっているのを実感できます。旧市街では、カラフルな家並みと運河が広がり、ニューハウンでは歴史的な港町の風景が楽しめます。セレクトショップや雑貨屋を巡って、北欧らしいお土産探しも楽しいです。カフェ文化も盛んで、地元の人に混じってコーヒーを片手に過ごすのもおすすめです。
●沢広あやさん〈 現地コーディネーター 〉
2003年よりデン マーク・コペンハーゲン在住。王立図書館大学修士課程(現 コペンハーゲン大学)で司書資格を取得後、公共・ 学校図書館、児童書専門店を経て、現在はコペンハーゲン市公共図書館勤務。訳書に『デンマーク発 ジェンダー・ステレオタイプから自由になる子育て 多様性と平等を育む10の提案』がある。https://www.huffingtonpost.jp/author/aya-sawahiro
▼メッセージ
北欧・デンマークの教育と聞いてどんなことを想像しますか。幸せの国、ヒュッゲの国として紹介されることの多いデンマークですが、理想を追求し常に変化しているこの国でも課題がないわけではありません。ネット上の断片的な情報ではなく、現場の人々の声を聴き、その背景を知り、考え、対話を通して学ぶ時間をともに過ごしませんか。このツアーではデンマークのホイスコーレやエフタスコーレに引き継がれる考え方をベースに、保育や学校現場だけではなく、社会教育施設である図書館にも足を運び、学びの概念を少し広げながら、デモクラシーと子ども、教育や社会のあり方について考えていきます。
●武田緑さん〈 サポートスタッフ|ツアー企画者 〉
1985年生まれ。Demo代表 / 学校DE&Iコンサルタント。学校における【DE&I(多様性・公正・包摂)】をテーマに、研修・講演・執筆、ワークショップやイベントの企画運営、学校現場や教職員への伴走サポート、教育運動づくり等に取り組んでいる。
これまでに国内外の教育視察企画を多数実施。日本の教育システムや最新の動向に関しても詳しい。教育コーディネーターとして教育課題の解決や、よりよい教育を創造を目指して多岐にわたって活動。訪れた国は60カ国以上。著書に『読んで旅する世界と日本の色とりどりの教育』(教育開発研究所)がある。
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